2015年1月31日土曜日

平成26年度北の国森林づくり技術交流発表会へ行ってきた

1月29日、30日に札幌で行われた平成26年度北の国森林づくり技術交流発表会へ行ってきました。

主に森林管理局の発表会ですがそれ以外にも高校生など合計で20以上の発表がありました。内容も現場での造材や造林に関することから狩猟や木育まで幅広い内容でした。



高性能林業機械に関する部分で気になったのは集約化と一貫作業システムです。

後志森林管理署の「搬出間伐の低コスト化と集約化」では地元事業体の間伐搬出の功程調査を行い改善点を含めた功程診断書を作成して各事業体に提案するというもので、面白い取り組みだと思いました。

高性能林業機械を導入する事業体の多くは見よう見まねで作業システムを構築しており、第三者の視点から、しかも数値を用いた診断を行って改善するのは非常に有用だと思います。




一貫作業システムは九州で試験的に始められているシステムで、伐採から植林までを一括して発注、作業するシステムとのことでした。

現時点では、フォワーダで材を山から搬出した際に、苗木を持って現場まで戻り、伐採作業と同時並行して植林できるようになっていました。

これはコンテナ苗が通年を通して活着可能であることと、フォワーダによる材の搬出を前提にしています。
そのため冬季は植林が不可能になる積雪地帯やフォワーダを持っていない事業体は工夫の必要がありますが、今後このようなシステムは普及しそうな感じを受けました。


普段現場では知らないような研究を色々と聞けて有意義な時間でした。

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