3月10日に開催された林業機械化推進シンポジウム in 札幌へ行ってきました。
林業機械化推進シンポジウムのチラシ
このシンポジウムは先進的林業機械緊急実証・普及事業によって行われた事業の報告会という位置づけのようでした。
前半は自然産業研究所の方や林野庁、森林総合研究所の方から現在の先進的林業機械に関する基調講演でした。内容としては先進的林業機械緊急実証・普及事業で行われた事例の全体的な紹介や現在の木材の利用状況や補助などの説明などでした。
下川町の現地検討会で聞いていた内容が多く新しい情報は少なかったと思います。
後半は各事業体への導入事例で4つの事例発表がありました。
下川町森林組合の事例はこちらに記載している内容のため省略。
有限会社橋元林業の事例ではハーベスタ付き8輪駆動林内作業車によるワンマンオペレータ作業システムが紹介されました。
使用した機械は松本システムエンジニアリングが開発した伐倒から集材まで可能な、かつ林内走行も可能な作業車でした。ほかにもウィンチがついたりアーティクレート方式(車体が真ん中で折れ曲がる)だったりとインパクトは今回の発表の中で一番大きかったと思います。
ただ残念なことに一部開発が追い付いてない部分があり、今後も気になるところではありました。
山口県東部森林組合では荷台が拡張・収縮するタイプのフォワーダが紹介されました。これは林地残材を圧縮して効率よく搬出するために考案したものだそうです。
門脇木材では改良型粉砕機が紹介されました。これはトラックの荷台に直接チップを搭載できるようにコンベア部分を伸ばしたものです。
ここで面白かったのが、山口健東部森林組合さんと門脇木材さんが「一緒に検証したらもっと効率あがるかも?」とお互いに情報交換していたところでしょうか。ちょうど川上から土場までの検証と土場から川下への検証がいい具合にマッチしている感じでした。
せっかくのシンポジウムですし、こういった相乗効果が期待できるマッチングが今後ともできるといいと思います。
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