こんなニュースがあった。
違法伐採の木材業者が、ハッカーを使ってブラジル環境再生可能天然資源院(IBAMA)のデータを改ざん
国内でも違法伐採を無くすために、色々と取り組みがあるが海外でも同じように違法伐採への取り組みがあります。
例えば国内では全国木材組合連合会などが推進している合法木材推進マークなど。海外では、合法木材推進マークとは少し異なるが、PEFC森林認証プログラムなど。
そして、国内ではグリーン購入法により公的機関の建築に当たり合法材を使用することが定められています。
なぜこういった取り組みがあるかと言えば、違法伐採のほうが儲かるからで、勝手に人の山や森から木を切りだし売り払ってしまえば儲けがまるまる伐採業者の懐に入るからです。
これがかりに正規の手順を踏むとすれば、伐採業者は山林所有者へ何かしらの対価を支払うためその分の儲けが無くなってしまいます。
また違法伐採するような業者は環境の事などまったく考えることはないため、土壌汚染や河川の汚染などへの悪影響もあると思います。
ざっくりと言えばこのような背景があって合法材を各国が進めています。
で、今回はブラジルの違法伐採業者がハッカーを雇ってその合法材を扱う業者の名簿を改ざんし、あたかもマネーロンダリングのように違法伐採業者を合法伐採業者に書き換えたということだと思います。
ハッカーとしては合法材とかまったく知らずに、単純にデータベースの改ざんだけ依頼されて請け負ったというところでしょうか。
アンダーグラウンドなネットワークでクレジットカード情報の売買や敵対企業へのDDoS 請負などはたびたびニュースになっていましたが、これが一次産業にまで及んできたというのが驚きました。
林業はまだまだIT業界の蚊帳の外で、まだまだセキュリティとかは早いかなと思っていましたが、そうも言ってられなくなりますね。
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