2014年5月23日金曜日

WOOD JOB を見てきた

WOOD JOB を見てきたので感想を。

まず率直な感想として、映画として見そていて面白かったです!
笑いあり、感動ありで2時間見ていてまったく飽きませんでした。


林業抜きにしても知り合いにお勧めできます。

では、肝心の林業のほうはどうかと言えば、こちらも予想以上にしっかりと作られている感じがしました。
映画なので多少誇張している部分はありますが、初めて木が倒れる現場を見たときの感動とか森の良さが伝わってきました。銘木市のやり取りもいいですね。

ただ、やはり本州の林業だなと感じる部分もありました。この映画を見て北海道の林業へ入るとちょっと違和感があるかも。木の種類がそもそも違いますし、映画のモデルになった三重県のように先祖代々受け継いでいる山と言うのもまだ少ないですし。

細かいところは抜きにしても、林業とはどういうものか、どんな仕事をしているのか、などのイメージはわきやすいと思います。

ちなみにチェーンソーは STIHL でした。劇場で売ってた チェンソーキーホルダー、ちょっと欲しいとかおもったり。

2014年4月23日水曜日

国土地理院の3DデータからDMMの3Dプリントサービスを利用してみた

3月に国土地理院から日本の3Dデータが公開されたので、さっそくそれを使って3Dプリントしてみました。

地理院地図3D

まず地理院地図3Dの右側にある「3次元でみる」と書かれたボタンをクリックして地図情報を表示させます。



ボタンを押すと地図が表示され、マウスを使用してぐりぐり動かしたり拡大縮小できます。ここで、3Dプリントしたい地図を表示させます。なお、四辺の長さはこれで固定されていて、変更することはできないようです。


印刷する場所を決めたら「この地図を3Dで表示」ボタンをクリック。



3Dの地図情報が表示されます。ここで「3Dデータを・・・」と言うボタンを押すとデータのダウンロード選択画面に切り替わります。この時に左下あたりにある「高さ方向の倍率」で高さの倍率を変更することが可能です。凹凸が少ない地形では非常にありがたい機能ですね。

そして画面中央下あたりに「3Dデータをダウンロードする」ボタンを押すと、画面が一度切り替わり、下方部分に3種類のダウンロード形式が表示されます。


3種類表示された中で、今回はDMMの割引キャンペーンを利用して石膏フルカラー出力を行うため VRMLファイルを使用します。
ファイルをダウンロードするとき、ブラウザによってはうまくダウンロード出来ない場合があるようなので、失敗したときは別なブラウザで試してみるとうまくいきます。

ファイルは zip 圧縮されています。これを一度解凍して中身を確認します。なぜかと言うと、国土地理院からダウンロードしたファイルには DMM 3D プリントサービスで使用できないファイルが含まれていて、これも一緒にアップロードするとチェックで引っ掛かるためです。

国土地理院からダウンロードした zip ファイルには以下のものが含まれています。


  • about_pgwfile.txt
  • dem.wrl
  • texture.pgw
  • texture.png
この中で 3D プリントサービスで使用できるファイルは .wrl ファイルと .png ファイルとなっているので、それ以外を削除して再度 zip 圧縮します。



あとは、DMM 3D プリントサービスへログインしてファイルをアップロードします。アップロードするときに下記のような選択画面が出ますが、今回はミニュチュアを選択しました。



アップロードすると自動でファイルのチェックがあるようで、その時に不備があれば「データ不備のご連絡」と言うメールがきます。内容に沿ってファイルを修正して再アップロードすれば大丈夫です。問題なければ「モデルアップロードが完了しました」と言うメールが来ます。

その後しばらく待っていると「データチェックが完了しました」と言うメールとともに価格表が送られてきます。この時は半日もかからず完了メールがきました。
アップロードしたファイルの内容はログイン後の「マイ3Dデータ」で確認できます。あとは、「注文に進む」から素材を選択して注文を進めます。今回は半額キャンペーンをやっていた石膏ボードを選択し、支払いはコンビニ振り込みのDMMマネーを使ってみました。

今回は半額キャンペーンとのことで2週間以上待たされましたが、通常は7日から9日程度だそうです。

で、出来上がったモノがこちら。


うーん、小さい。。そして、記載されている文字が見えづらい!!かろうじて読めるものもあるけど、にじんでいたりつぶれていたりで見えない。

石膏ボードで地図を印刷する場合は文字を拡大するとかしたほうがいいですね。ただ、色を付けないで地形だけならいいと思います。あとは複数個組み合わせれば大きい立体地図も作れますね。








2014年3月25日火曜日

道具と技 Vol.8

道具と技 Vol.8 重機の現場テクニックを読んでみました。



Vol.8 では高性能林業機械の使い方や現場での工夫、気を付けている部分など6事例を挙げています。
各事例は施業地のパノラマ図を使用した集造材の作業システムの全体像から始まり、使用している高性能林業機械やどういった付加機能(ロングリーチだったり、自作のガードや計測用の物差しだったり)の紹介があり、後半はオペレータの育成についてや作業をスムーズに進めるための工夫などが書かれています。

オペレータの育成ひとつとっても、「チェーンソーでの伐倒は一番危険だからまずは重機で覚えさせる」という人と「まずはチェーンソーで伐倒の経験を積まないと機械には乗れない」という人がいたりと、考え方がこうも違うのかと驚きました。

ほかにも現場での工夫は、一つ一つは小さなことですが、色々と仕事の参考になりそうなものが多くて購入して良かったと思います。
一つ残念な点としては全国各地の現場を紹介していますが、北海道の事例がないのは少し残念でした。

2014年3月11日火曜日

林業機械化推進シンポジウム in 札幌へ行ってきた

3月10日に開催された林業機械化推進シンポジウム in 札幌へ行ってきました。
林業機械化推進シンポジウムのチラシ

このシンポジウムは先進的林業機械緊急実証・普及事業によって行われた事業の報告会という位置づけのようでした。



前半は自然産業研究所の方や林野庁、森林総合研究所の方から現在の先進的林業機械に関する基調講演でした。内容としては先進的林業機械緊急実証・普及事業で行われた事例の全体的な紹介や現在の木材の利用状況や補助などの説明などでした。
下川町の現地検討会で聞いていた内容が多く新しい情報は少なかったと思います。

後半は各事業体への導入事例で4つの事例発表がありました。

下川町森林組合の事例はこちらに記載している内容のため省略。

有限会社橋元林業の事例ではハーベスタ付き8輪駆動林内作業車によるワンマンオペレータ作業システムが紹介されました。
使用した機械は松本システムエンジニアリングが開発した伐倒から集材まで可能な、かつ林内走行も可能な作業車でした。ほかにもウィンチがついたりアーティクレート方式(車体が真ん中で折れ曲がる)だったりとインパクトは今回の発表の中で一番大きかったと思います。
ただ残念なことに一部開発が追い付いてない部分があり、今後も気になるところではありました。

山口県東部森林組合では荷台が拡張・収縮するタイプのフォワーダが紹介されました。これは林地残材を圧縮して効率よく搬出するために考案したものだそうです。

門脇木材では改良型粉砕機が紹介されました。これはトラックの荷台に直接チップを搭載できるようにコンベア部分を伸ばしたものです。

ここで面白かったのが、山口健東部森林組合さんと門脇木材さんが「一緒に検証したらもっと効率あがるかも?」とお互いに情報交換していたところでしょうか。ちょうど川上から土場までの検証と土場から川下への検証がいい具合にマッチしている感じでした。

せっかくのシンポジウムですし、こういった相乗効果が期待できるマッチングが今後ともできるといいと思います。


2014年3月2日日曜日

平成25年度 林業普及指導事業報告会に行ってきた

平成25年度林業普及指導事業報告会に行ってきました。
ほかの予定があったため後半部分は参加できませんでしたが前半部分だけでもメモとして残しておきます。



印象として残ったのは将来木施業や天然更新などの単語で、植林や造林の話が多かったように思います。去年からバイオマス発電での需要増で伐採が進んでいるのも関係するかもしれませんが、造材に比べると造林は少ないようです(下記の画像は確か十勝の資料だったような。。。)


解決策としては伐採業者と山林保有者への働きかけということでした。山林保有者は後継者問題や後継者がいても山林を破棄してしまうケースなどがあり、植栽へ向けて説得を試みるというようなニュアンスでした。伐採業者へは情報交換しつつ植栽へ向けての啓発や各種制度の周知というのがありました。



質疑応答の中で「伐採業者が高性能林業機械で木をばっさり持っていき、林道含め山がめちゃくちゃになる」というのは気になりました。木で生計を立てているのに、本当にそういった事実があるなら是正しないと自分たちの食い扶持がなくなりますしね。

鶴居村の森プロも気になりましたね。いつか見学してみたいものです。

それにしても背広の人が多かったなという印象。実際の現場の人へ届ける工夫が必要なんじゃないかなとも思いましたが、意外と背広で参加しているかな?


2014年2月12日水曜日

LOKOMO MAKERI 34T

古いカタログが出てきたので電子化がてらアップしてみます。

フィンランド LOKOMO 社のハーベスタ MAKERI 34T です。
これはたぶん1990年前後のカタログだと思いますが、このころから鉄輪式のハーベスタを使っていたんですね。




「先進的林業機械を活用した作業システム現地検討会」に行ってきた

前回に引き続き、2月4日に北海道下川町で開催された「先進的林業機械を活用した作業システム現地検討会」に行ってきたのでメモを残しておきます。

今回は基調講演とデモンストレーションの説明が前半に行われて、後半に現地デモンストレーションという流れでした。

基調講演では京都大学フィールド科学教育センターの長谷川准教授が「林業におけるイノベーションの意義と方向性」として林業全体の話をされました。林業機械自体の話は少なかったですが、林業全体をとらえた興味深い話が色々聞けました。

講演の中でいくつか印象に残ったトピックを列挙します。

日本とスェーデンの伐出作業の労働生産性について
まずスェーデンのデータとして引用されていたのがこちら。


それに対して日本の資料がこちら(21年度森林林業白書より)


前提となる条件や統計の取り方が違うので単純比較はできないだろうけど、2000年を見てもスェーデンは20立方メートル/人日なのに対して日本は主伐でも4立方メートル/人日に達していない点には驚いた。ただ、会場からは日本の生産性がもっと高いことを示すデータもあるという指摘もあったので、実際にはここまでの開きはないのかもしれない。

次になぜ現状のような悪循環になってしまったかという点について、50年前とは違う経済や社会的要因、環境変化などを解説して、そのうえでイノベーションの方向性として考慮すべきことやイノベーションを進めるうえでの障害を解説。

自分の仕事と絡むという点では、技術の迷走というのが気になりました。指摘されると確かに欧米のスタイルをまねているだけで日本固有の地理的条件(傾斜がきつい、林道の違いなど)や流通的な条件(全幹で出すか短幹なのか)などがあまり考慮されていないようにも思います。

そのうえで労働生産性を高くし作業コストを低くするというのが一つの方向性ではないかという見解を示していました。その一つの基準は10立方メートル/人日とのこと。資源という観点から伐採しすぎてもいけないので、この程度で抑えておきあとはコストを抑える方向がいいのではという話です。

そのほかにも過疎化地域での雇用確保の視点やエネルギー資源としての役割、森林管理のパラダイムシフトなど色々興味深かったです。

基調講演の後は現地デモンストレーションの概要説明ということで、IHI フォワーダ F801 とコマツハーベスタ 350.1 の改良点についてそれぞれメーカより解説がありました。

IHI フォワーダ F801 は荷台に KESLA 50E をクラムバンクとして装着し、全幹での輸送を可能にしたとのこと。またウィンチもワイヤーロープと繊維ロープを使用し作業効率を検証するとのことでした。



コマツハーベスタ 350.1 は材の曲がり具合を確認するためのカメラおよびマーカーを装着したものでした。これ自体は以前からあったような気がするので今回の事業用に作ったのかは不明です。