先日の林業機械展で展示されていた森林情報学入門 - 森林情報の管理とITの活用 - (田中万里子著)と言う本が気になって読んでみました。
森林情報の管理とITの活用とのことで、ITをどのように活用するのか興味があって買ってみました。
林業はようやく機械化がひと段落したような状況で、それらの機械化についてもまだまだ工夫の余地があり、ITの利活用はまだまだこれからです。
そのためどんな活用を目指しているのか興味があったのですが、残念ながら本書の半分は地図やGISに関連する事でした。
やはり林業や森林を管理と言うとGISが一番イメージしやすいとは思います。そして、本書ではGISの仕組みや概要などが分かりやすく書かれており、GISについて知識がない人には分かりやすい本だと思います。
また公判ではトレーサビリティや情報複合システムなどについて言及されています。こちらの点はまだまだこれから研究開発が進んでいく分野だと思います。私としてはこのような視点がもう少し欲しかったなと思いました。
本書自体が2006年発行と言う事なので、改訂版にはぜひクラウドやドローンなどを利用した視点を盛り込んで頂ければと思いました。