林業で使用するハーベスタ、プロセッサ、グラップルなどには建機用に作られた油圧ショベルをベースマシンとして使用されます。
油圧ショベルは土を掘ることを主たる目的にして設計されており、掘ったりすくい上げたり、ようは縦方向の作業を想定して作られていると思います。
ですが、高性能林業機械としてハーベスタやプロセッサを取り付けた油圧ショベルでは数トンもある大きな木を掴み、引張りながら切ることが多いです。
そのためブーム、アームには本来想定していた以上の横方向への力が大きくかかっているはずです。
特にシリンダの付け根やブーム、アームの根元などには亀裂が入りやすいです。この状態なら鉄板で補強して溶接すればそのまま使えます。
ですが、これをそのまま放置しておくと亀裂が大きくなりブーム、アームが折れてしまいます。
折れてしまったブームなどは修理するにしても交換するにしても費用が大きくなります。
日々の点検の中で、亀裂のうちに見つける事が機械を長く使ううえでも、修理費を安くするうえでも大切ですね。